MOCA 絶対損しない読書日記

本は多くの事を教えてくれます。
若い時は生きる術を、そしておとなになった今、
人生を豊かにするために。どこにでも一緒に行けて、
好きな時に読める。私の大切な相棒です。
心に響く様々な本をご紹介いたします。
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リアルなこと

最近、何が変わったって、これ、言葉で説明するのすごくむずかしいのですが、妙に実感することが非常に多くなってきました。物事が自分の中にくっきりと入ってくるのです。こんな風に言うとおかしいと思われるでしょうが、私としては全く逆で、今までいかにきちんと現実を把握してなかったか、自分でも不思議に思うくらい。とても今の状態をありがたく思えるのです。自分のこの変化がなぜなのかは全く分かりませんが、あ〜、きっとこれがリアルなことなんだ!と、かみしめております。
で、今日のおすすめは、
桐野夏生さんの『リアルワールド』
こちらの<リアル>は、かなりイタい!かなりキツい!犯罪者になってしまった少年と、それに巻き込まれていく少女たちの物語です。
悲劇の連鎖が淡々と進んでいく課程に、ぐいぐい引き込まれていきます。その状況が映像となって迫ってくるように感じるのは、桐野さんの筆力のなせる技!圧巻です。どうぞチェックしてみて下さい。
| 本野杜香 | - | 18:48 | comments(1) | trackbacks(136) |
桜って...

いよいよお花見シーズン到来。みなさんご予定は?もうお決まりですか?夜に予定ある方、まだまだ冷え込みますから、くれぐれも風邪などひかないように。それから、お酒の量もどうかほどほどに。
私はこの時期ってうきうきしてきて、一年で一番好きな季節です。桜も大好き。見頃が短い分、満開の美しい桜を見ると、すごく貴重な瞬間に出会えたぞ!という気分になります。風に舞う花びらも素敵ですよね。
で、今日のおすすめは、
横山秀夫さんの『影踏み』
私としては、硬派な作品を書かれるイメージの強い横山さんですが、これはなんとも切ない小説です。
主人公は、<ノビ師>と呼ばれる忍び専門の泥棒。彼には双子の弟がいましたが、今は、彼の中に棲んでいる?
いつもの横山作品のように、仕掛けられた謎を解いていくプロセスは圧巻!ここまで切れ味鋭いと、ほんと芸術の域に達してます。シビれますぜぃ。
でも、この作品の魅力はそれだけではなく、主人公の生き方や小説全体に漂っているやるせない世界観ではないでしょうか。とても暗い話なのに美しく感じるのは、桜の花のような潔さが、根底にあるからなのでは。
是非読んでみていただきたい、おとなのアナタにしか分からない苦みのある作品です。
| 本野杜香 | - | 14:02 | comments(0) | trackbacks(0) |
行ってきました!

先週、待望の温泉に行ってまいりました!いや〜、リフレッシュ!!!ほんと、ありがたかったです、のんびりさせてもらえて。
叶うことなら、来月もまた行きたい...いや、せめて再来月でもいい、日帰りでもいい、また行きたいなぁ〜!
まだ脳みそが温泉でふやけて、お仕事モードになかなか戻れませんが、あ〜、がんばらなくちゃと気持ちだけが先走っておりますです。休みボケ、みなさんはどうやって克服してますか?教えていただきたい!
そんな今日このごろのおすすめは、
伊坂幸太郎さんの
『アヒルと鴨のコインロッカー』
伊坂さんは、最近とっても気になる作家のひとり。タイトルから、ほのぼのとした物語かと思いきや、不思議な世界にどんどん導かれていきます。
遊びなのか真剣なのか、主人公の椎名は、引っ越した当日、隣人の河崎から本屋を襲う手伝いをさせられます。これは何かのゲームなのか?
そしてもうひとつの物語の主人公、琴美は、ひょんなことからペット殺しの青年たちから付け回されることに!ピンチ!
現在と過去が織糸のように交差して、切ない世界が紡ぎだされていきます。読み進めていくにつれて、霧が晴れるように登場人物の輪郭が際立って見えてきて、なんとも切なく愛おしく思えてなりませんでした。
大変面白かったです。おすすめ度は、かなり高いと思っていただければ。是非読んでみて下さいませ。
| 本野杜香 | - | 15:08 | comments(0) | trackbacks(0) |
なぜか気になる...

好きなものに理屈などいらないのだけれど、自分でもどうしてこんなに気になるのか、不思議、ということがあります。
まずは、恋!みなさん、そんなことないですか?どうして、この人を好きになってしまったの!だいたい困ってしまう恋やら、障害や周囲の反対を受ける恋やらのほうが燃えてしまうっていうのが、常套句ってもんでしょう。冷静になれというほうが無理!
それから、趣味。ものによっては、かなりはた迷惑なものもありますよね。でも、好きだってことを、嫌いになるのは、なかなかね〜。
で、今日のおすすめは、
泉 智子さんの『色の暗号』
この本、この表紙の美しさに惹かれて衝動買いしてしまいました。
私なぜか知らねど、カラフルな綺麗な色合いのものに、ものすごく心惹かれてしまうのです。眺めてるだけで幸せ。でも逆に美しくない色合いのものに対しての不平不満は、おなかの中におさめておけず、ついくどくどと相手構わず言ってしまう。いけないと思いつつ、止められないこの想い。
なんでこんなにこだわるのか、自分でも全く分かりません。どうして好きなのか、理由もうまく説明出来ないし。前世で染め物師とか、なんてね。
この本ですが、どの色がどんな効用があって、好きな色でその人の性質が分かる、などといったことの入門書ってとこでしょうか。ダイエットしたい人は食器をブルーに、とか、若返りにはピンクのランジェリーを、といった実用的なアドバイスも。
読みやすいので、是非チェックしてみては。
| 本野杜香 | - | 17:04 | comments(0) | trackbacks(1) |
どんなCMよりも...

最近シャンプーを変えてみました。行きつけの美容院で使っているものを売ってくれるというので、まあ試してみるかという軽い気持ちで。
翌月パーマをかけに行くと、髪の状態がすごくいいですよ!と、褒められました。自分で勧めたものを使ってるんだから、そういわざるを得ないとは思いますが、確かに自分でも実感出来るほど、髪の毛がしっとりしてきました。その言葉に嘘はない!
<他のお客さんも喜んでくれてるんですよ、このシャンプー、すっかり人気者になっちゃって!>
聞けば、口コミで評判が広がり、まとめて買って行く人も多いそうな。女性の噂話ほど強力なものはない!と改めて確信しました。
それに、女性は自分の美には貪欲ですからね。スポンジのように、すーっとそういう話を吸い込む威力もあるんでしょう。
で、今日のおすすめは、
荻原 浩さんの、ずばり『噂』
渋谷の女子高生の間で流れた噂話が、ほんとの連続殺人事件になってしまった!ってなストーリー展開で、文庫版の帯に<衝撃のラスト一行に瞠目!>とありましたが、こんなの意識せずにサクサックと、ドキドキ、ハラハラしながら読み進めました。
登場人物もそれぞれの個性がリアルに描かれていて、楽しめるし、ほんとに一流の娯楽小説かしらん?と思っていたら、ところがどっこい!痛い目に会いました。
ところどころ、分かってから読むと、こんなに恐ろしいことが書かれていたなんて!いつまでも背中がゾっとするような感覚が消えませんでした。
これは2回は読まないと分かりませんぜっ、ダンナ!新しい恐怖体験が、アナタをお待ちしてます。
| 本野杜香 | - | 14:19 | comments(1) | trackbacks(3) |
印象に残ることって...

忘れられない思い出って、必ずしもいいことばかりではないですよね?とても楽しかったり感動したことは、大切な思い出ですが、悔しかったり悲しかったり、それから訳分からん!って経験で、随分勉強させられてますよね?
絶対忘れられない映画のひとつに、アラン・レネ監督の<去年マリエンバードで>というのがあるのですが、モノクロの美しい世界が印象的な作品でした。でも、ずっと忘れられずにしつこく覚えているのは、感動したからでもなく面白かったからでもなく、ほんとに<?>の嵐だったからなんだと思います。
私はがんばって2回観ましたが、(観たことある方は、がんばって、というニュアンスがよ〜くお分かりになると思いますが)もうほんと訳が分からず、脳みそが異常に疲れたこと、なのにものすごく引き込まれたことを鮮明に覚えています。
気になる方、是非観てみて下さい。名作ですから!
で、今日のおすすめは、
アンドレ・ブルトン『ナジャ』
カンの良いアナタ、また読んだことあるエラい方なら、流れで分かってくださるでしょう、私の言いたいこと。
そうなんです!これもなんで忘れられないかって、訳が分からなかったからなんです。作者の意図がちっとも分からん!どなたかおつむの良い方、かいつまんで教えていただきたい。ひとに勧められて、さわりだけはがんばって読んだのですが... これ、私、途中で挫折してしまったんです。うぅ〜無念!
元気があって、時間があって、サエてる時に、再チャレンジしようと思ってますけど、それはいつだろう?
みなさんなら、きっと大丈夫!読んでみて下さいませ。
| 本野杜香 | - | 16:04 | comments(0) | trackbacks(0) |
脳は目の出店!だそうです

<目は口ほどにものを言い>って、ほんとそう思います。仕事柄様々な人にお会いしますが、はじめましての人が、どんな人なのか、何が好きか、どんなことを望んでいるのか、その人が話している時、つい目を見てしまう。失礼かな?と思いながらも、かなりおもいっきり見てると思います。
で、あ〜この人はいい人だな!とか、ちょっとぶっきらぼうだけど、シャイなんだろう、とか、この人とはもっと色々な仕事をしていけるに違いない!とか、勝手に分析して、勝手に納得してます。
もうこれは、私の自己満足なんですが、頼れるところはそこしかない。それで、自分のカンがどの程度イケてるか、後になって結果が出てくる訳ですが、それで以前はずいぶん一喜一憂してました。判断ミスはあまりなかったかな?とは思いますが、このごろはそんなことだけでもないな、と思うようになりました。
そんなことが分かったからって、大きな流れから見たら、ちょびっとの足しにしかならないな、と最近つくづく思うのです。でも、クセなんでしょうか?おもいっきり見るのは変えられない。失礼があったら、ごめんなさい。この場を借りて、謝らせていただきます。
今日のおすすめは、
養老孟司さんの『まともバカ〜目は脳の出店』
これ、講演をまとめたものだそうで、全部話し口調になってます。なんだか楽しい授業を受けてるみたいで、読み進めていくとノートでもとりたくなってきます。
中身というと、私にとっては驚きの連続で、物事を考えるプロセスや組み立て方法が、見たことも聞いたこともないもので、今まで知らなかった世界に連れていかれた気分でした。
<現実とは、自然と意識。どうにでもなるものとそうでないもの。>と言われた日にゃ、「ひへっ!?」と情けない声しか出ませんでした。いつも使ってない脳のどこかの部分を多いにかき回してくれました。
もっと詳しいこと、知りたくなったでしょう?是非お手に取ってみて下さい。面白いですよ〜!
| 本野杜香 | - | 17:22 | comments(0) | trackbacks(0) |
ぶっとび体験

ここのところ、心地よいぶっとび感を味わっていない気がする。別世界にいきなり連れて行かれるような、ウズウズするような到達感と解放感。
あっ!今、なんか想像したでしょう!そういう意味じゃないですからね、あしからず。
最近、そんな気持ちにさせてくれる作品に、巡り会えていないってことですから。
私の本読み速度が低下しているのが原因でしょうが、なんじゃ!こりゃ!っていうの、この次にはぜひぜひ読みたいもんです。
で、今日のおすすめは、かつて私をぶっ飛ばしてくれた
筒井康隆大先生の『エディプスの恋人』
ご存じ<七瀬3部作>の最終章。私はこれが1番好きなのですが、一般的にはそんな人気がないようで、すごく不満!プンプン。
分からないのかな〜、このなんともいえない超越した感覚が!幽体離脱なんて目じゃない。もっと始末の悪い代物が出てきて、その上、とてつもなく切ない!絶望に近いくらい、やるせない想い。
恋というのは、魔物ですな〜。人生のどのくらいを、こいつのせいで崩されるのか。
そんなことないわい、というアナタ!可哀想に。人生のおいしいところ、味わってないなんて。今からでも遅くない!思い切って飛び込んでしまえ〜!
おっと、ずいぶん脱線してしまいました。失礼。ともかく名作ですから、読んでみて下さい。新鮮な驚きが待ち受けていますよ。
| 本野杜香 | - | 18:47 | comments(0) | trackbacks(0) |
ショート・ショートの達人

最近、世の中が饒舌すぎる気がする。どうもダラダラと時間やら隙間やらを埋めるように、みんながしゃべっている。
携帯のせいか、TVがバラエティだらけのせいか、はたまた私の思い過ごしか?嫌いじゃないけど、いつもじゃうんざり。お茶漬けが食べたくなるのと一緒でしょ。
時々は静かな時間も必要ですよね。
で、今日のおすすめは、
星 新一さんの『ボッコちゃん』
さんは、みなさんご存じでしょうが、ショート・ショートの分野では第一人者。多くの作品を残されました。
私もずいぶん読みましたが、どの作品もキレがあって素晴らしかった!きっとこれだけのクオリティを保つためのご苦労は、並大抵ではなかったのでは?とつくづく思います。短いので、当然あっという間に読めて、その上インパクトもしっかり。発想もユニークです。私、こういうお洒落さは大好きなんですよね。
私が不勉強のせいでしょうか、さんのような若手作家はいるのかな?あまりお目にかからないのですが。ご存じの方はぜひぜひ教えてくださいませ。
| 本野杜香 | - | 13:58 | comments(0) | trackbacks(0) |
世のため、人のため

最近、思考の螺旋階段でぐるぐる迷子になっていることがあって、どうもしっくりこない感じに、うんざりしています。
みなさんも経験あるかと思いますが、善かれと思ってやったことが、もののみごとに裏目に出ることが続き、あ〜あ、こんなことで自分のペース乱されるなんて、情けない!つくづくちっぽけな自分に、愛想をつかしたくなります。
情けは人のためならず、と昔の人は良いこと言ってますが、廻り廻って自分にも還ってくるということは良く知ってるけど、何か1つずれてるような違和感が、真冬の黒雲が意地悪くお陽さまを遮っているようで、景色がはっきり見えてこない。
ほんとに春が待ち遠しい今日このごろです。
で、そんな今日のおすすめは、
佐野洋子さんの『100万回生きたねこ』
これは絵本ですが、あなどるなかれ、おとなの方にこそ読んでいただきたい作品です。
ほんとの、幸せとか人生とか終焉とかが、この短くて壮大なストーリーに、きらきらとガラスの破片のように散りばめられています。
素敵な作品ですので、是非読んでみて下さいね。大好きなひとへあげるのにも、最適です!
| 本野杜香 | - | 13:11 | comments(0) | trackbacks(1) |
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